NAS DS918+ Install (Synology DS918+)

Synology DS918+ (4ベイ NAS)のインストール方法を具体的に記述してみました。
他のSynology NASも同様にインストール出来ると思います。

 

Synology DiskStation DS918+

 

作成日時 2018-01-16 01:10, 更新日時 2018-02-07 13:22


ここで記述しているインストール手順はmacOSのWebブラウザ経由で行っています。しかしながら、Synology NASの設定の多くはWebブラウザ経由なので他のOS上のWebブラウザからも同様な手順で行えると思います。

 

さて、最初に行うことは次です。

  • NSAに使用するドライブ( HDD/SSD)の準備
  • Synology Assistant アプリケーションのダウンロード とインストール

【NSAに使用するドライブの準備】

DS918+は最大4つのドライブを使用できるので準備します。


ドライブは1台から4台まで必要に応じて追加できますが、ドライブの障害でデータの損失を防ぐために1台もしくは2台の障害を許容するかで次のように準備する必要があります。

  • 1台のドライブ障害の対応 最小で2台 RAIDタイプ例: SHR,RAID1
  • 2台のドライブ障害の対応 最小で4台 RAIDタイプ例: SHR-2,RAID6

この障害と容量の関係は次のサイトで簡単に計算できます。

 RAID計算

 

手元にあるドライブ(容量が異なる場合も対応)を入れて計算すると保護レベルとNASとして使用出来る容量が計算できます。

SHR(Synology Hybrid Raid)( 1台のドライブ障害/最小ディスクは2台) もしくはSHR-2(Synology Hybrid Raid)( 2台のドライブ障害/最小ドライブは4台) をお勧めします。

このRAIDタイプは異なる容量のドライブでの障害に対応したタイプで手元のドライブを最大限に有効に利用できます。


 【Synology Assistant アプリケーションのダウンロード とインストール 】

 

各プラットフォームに合致したSynology Assistantをダウンロードします。

 Synology ダウンロードセンター


DS918+を選択します。

 

現在の環境に合致したSynology Assistant アプリケーションをダウンロードしてインストールします。

・商品を入力するとダウンロードできる関連アプリの一覧が表示されます。

商品名「DS918+」「すべてのダウンロード」を選択します。

項目「Synology Assistant」から使用しているプラットフォームのアプリケーションを選択します。
macOSの場合には「Mac > dmg」を選択してダウンロードします。

アプリケーションをインストール


Synology Assistant アプリケーションを起動すると同一ネットワーク上にあるSynology 関連のデバイスが自動的に検索され一覧表示されます。

新規に設定する対象のサーバー名をダブルクリックすると初期画面「ようこそ!」が表示されます。

後は画面に従って入力/設定を実施とすると最低限のNASの運営が開始できます。

 

いよいよ設定開始です。

HDDは入れていますか?

この文書では、RAIDモード「SHR」を想定してインストール手順を記載しています。従って、2台のドライブを入れています。


最初にDSM(DiskStation Manager)をインストールします。
以後も画面に従って、設定を行っていきます。

インストールするドライブのデータは削除されます。

インストールの完了とその後の再起動を待ちます。

管理者アカウントを作成します。同時にサーバー名も登録します。

アカウント名「admin」はデフォルトで登録されますが有効にしないと使えない状態です。アカウント「admin」を利用したいなら今回登録する管理者アカウントから有効にしてください。


基本ソフトのDSMの更新方法などを設定します。

次の例ではDSMの更新はダウンロードのみを実施して、手動でインストールする様に設定しています。
HDDの故障をいち早く見つけるために「SMARTテスト」の実行を行います。同様にドライブの不良セクターの警告を行う不良セクターの数を設定します。

QuickConnectの設定をします。
QuickConnectはインターネット経由などてNASへアクセスすることを簡単にしてくれます。通常はこの手のアクセスはポート転送規則や複雑なネットワーク設定を実施するのですが、Synologyアカウントに紐付けられたサーバー情報と連携してアクセスを容易にします。

 

QuickConnectはSynologyアカウントの登録が必須なので未登録なら新規に登録します。既に登録済みならそれを使いします。

既存のSynologyアカウントを利用する場合にはアカウント情報を入力します。

次にNASへアクセスするためのユニークな「QuickConnect ID」を登録します。

登録が完了すると「QuickConnect」のURLが表示されます。
URLをメモるかDSMで後で確認することも出来ます。

「完了」です。

Synology社へ匿名で統計情報を送りたくないならチェックを外しNASに移動(接続)します。


最初の画面です。

先に登録した管理アカウントでサインインした画面です。

現在のNAS状況を表示したウインドウが出ています。

ここからは最低限の設定とかアップデートなどを行います。

 

「コントロールパネル」を起動します。

「更新と復元」を選択しDSMソフトのアップデータを確認し最新版があるなら「ダウンロード」し「インストール」を行います。更新には約10分ほどかかります。

再起動が完了するとサインイン画面が表示されます。

 

登録したアカウントとパスワードでサインインします。

サインインすると画面が表示されます。


「パッケージ センター」を起動し既にインストール済みのアプリを更新します。

更新されたアプリはキラキラします。

画面左上からの通知にはアップデートの記録が表示されています。


ここからはファイル共有などのためにHDDを初期化してボリュームを作成するまでの手順を説明します。

 

アプリケーション「ストレージマネージャー」を起動し「HDD/SSD」タブを選択し接続されているドライブを確認します。この文書の手順では最初に二台のディスクを利用する場合なので2台のドライブが表示されています。

 

ディスク1はDSMをインストール際に初期化しています。ディスク2はまだ何もしていません。単にNASに入れているだけの状態です。

Synology NAS (DSM)では、ディスクグループを作り次に実際に利用するためのボリュームを作ります。

 

タブ「ディスクグループ」に移動します。

「作成」ホタンを押して、ディスクグループに属するディスクを選択します。

この文書では二台のディスクを使っているので「ディスク1」と「ディスク2」をチェックします。

使用されるディスクの内容は削除されます。

「OK」を押します。

ディスクグループのRAIDタイプを選択します。

大きく2つのタイプがあります。
・データ保護あり
・データ保護なし
です。

今回は「データ保護あり > Sylonogy Hybrid RAID (SHR)」を選択します。

容量の等しいディスクを入れている場合には、使用出る容量はディスク合計の半分になります。異なるディスク容量の場合には小さい方のディスク容量が使用出る容量になります。
データ保護ありをRAIDタイプを選択するとディスクの損傷に対してデータを保護できます。でも、ディスク容量は保護領域の確保のために少なくなります。

 RAID 計算機

を使用すると容易に保護のタイプと容量が計算出来ます。

「ディスクチェックを実行」は使用することを勧めます。

ディスクの不良セクターの発見など使用するためのボリュームを作成する上でディスクの信頼性などを確認出来ます。

設定に問題がなければ「適用」で実行します。

タブ「ディスクグループ」を選択します。

 

現在の状況が表示されます。

ディスクチェックとSHRが実行されています。
この状態で「ボリューム」を作成することも出来ますが、データ保護を考えて終了まで待ちます。
処理はディスクの容量により左右されますが半日から2日程度かかります。ディスク容量が大きいほど時間がかかります。

HDDの冗長性(RAID作成)を構築中にでもボリュームを作成できます。


データの安全性を確保するなら処理が完了するまで待ちましょう。


ディスクグループで処理が完了するまで待った時の状態です。

ディスクグループ 処理完了 > ボリューム処理完了

と各処理が終了するまで待って次の手順を行なっています。

ボリュームの作成中。

ボリューム作成完了。


処理完了後の「Synology Assistant」 アプリケーションの一覧の状態です。

この状態からファイルサーバーの設定とかバックアップの設定などを行なっていきます。