ガス式のハンダごてセットです。
ガス式はんだこてセット GP-510SET
太洋電機産業株式会社から発売されているGP-510と携帯用ケースとかこて先、クリーナーなどをセットにしたものです。
ハンダごては、ニクロム線タイプの年期物から温度調整可能なちょっと高級品物まで7〜8種類ほど所有しています。ポータブルタイプとしては電池式の物を所有しています。ガス式であるGP-510を購入したのは電池式のパワー不足に悩んでいたためです。
作成日時 2018-12-16 00:18 更新日時 2018-12-16 00:18
【経緯】
外出時とか車での作業時にハンダ付けをしたい!
まあ、電子工作とか車の電飾関連を行いたい人は必ず考えて実行します。
そしてハンダ付けのために次ぎようにしてハンダごてを持ち出そうと。。。。
1の場合1、車の中とか近辺ならDC-ACコンバータが2,000円程度から販売されているので購入していままでのハンダごてを使います。ただし、車のバッテリーへ直接DC-ACコンバータを接続しないと使用出来ません(車のACC-ONならバッテリー直で無くとも使えますが、車の電気系統の配線時にACC-ONだとトラブルの元になりますね。)。あと、配線とか引き回しが結構面倒だったりします。私の様に車以外の場所でも使うとなると。。。
1の場合2、バッテリータイプでAC100Vが出力可能な物に接続して使用する手も有ります。モバイルバッテリーの大型版ですの様な物ですね。ただし、AC100Vの機器を使うのを前提にしているのでデカくなります。
2の場合1、バッテリータイプのハンダごて。
電池式はんだこて MSD-20 現在所有
バッテリータイプのハンダごてです。スペック的にも350度とか40分とか結構使えそうと思い購入しました。が、しかし、いざハンダ付けとなるとはんだ付け対象にコテをあてるとコテ先の温度が直ぐに低下してしばらくあてて置かないと温度が上昇しない状況が続きます。まぁ、コテ先の温度は対象物によっても大きく左右されるのですが、ざっくり言うとワット数が大きいハンダごては多くの熱を供給しているので対象物によって左右されにくくなります。バッテリータイプのハンダごてでは数ワット程度なので、対象物によって大きく左右されてしまい、私のハンダごて対象物では作業効率が悪く使い物に成らないレベルでした。バッテリータイプのハンダごての名誉のために言いますが、時間をかければハンダ付けは出来ます。
作業効率を除けば、コードレスなので取り回しも快適です。
2の場合2、ガスタイプのハンダごて。
バッテリータイプのハンダごての作業効率の悪さをカバーするコードレスタイプとして「ガス式」が有ります。ガス式は、15W〜75W相当(GP-510時)のパワーがあり電池式の数ワットと比べると格段の差です。バッテリータイプの取り回しの良さとパワーの両方を持っています。短所としてはガスなので燃焼をします。ガスボンベは高めなので、常に使うにはコストが問題になりますね。私の様に使用頻度が少ない場合には負担には鳴りません。
他のタイプのハンダごては調査していないので分かりませんが、今回はポータブルとしてガス式は非常に可搬性とパワーを両立しているので作業効率は電池式に比べて格段に向上しました。あとは、温度調整? (^^;
510SETのパッケージ。これと、ガスボンベGP-20を準備します。
専用ケースは収容物のがたつきが出ないようにここの物を保持するようになっています。一体成形の中華制だととりあえず保持感があるのですが、こちらは比較的しっかりしているので安心感が違います。
専用ガス(GP-20): 120g LPG
充填時の説明
充填は「注入口から「漏れる」場合は充填完了です。」とあります。いいのか? と少し思いましたがね。
ガスの充填
ハンダこでのお尻を上にして、注入口にボンベのノズルを差し込んで押し込むと注入が開始されます。
説明書の様に満タンになると『漏れる』のでボンベを離します。空だと約20秒程度かかります。
ガスの残量はガス残量確認の窓から読み取るのですが、注入口が真上だとどれほど入っているは分かりません。水平にして確認する必要が有ります。
【実際の使用】
基本、ワット数(電気式換算)も15〜75Wと大きいので、AC100V系のハンダごて同様にハンダ付け出来ます。
コテには赤いレバーと黒いスイッチが有ります。
赤いレバーは着火スイッチです。100円ライターの様に押し込むとカチッと音が鳴って着火します。100円ライターの場合にはガスの噴出と着火は連動しているのですが連動はしていません。予め黒いスイッチでガスを出しおく必要が有ります。
えーー、危なくない?
よく出来ています、コテ先を保護するキャップをかぶせておくと間違いは起こらないと思います。
(後でこの辺を記載)
温度調整つまみとガス残量確認窓。
さて、着火と収納までを一通り。
ガス開閉スイッチを上(開)にスライドします。
この時点で温度調整つまみに従ったガスが出ます。
着火スイッチを下にスライドさせて着火します。
カチッと音がなり着火します。
着火しているかはコテ先の窓で見えます。
赤くなっていなければ再度着火スイッチを操作します。
必要に応じて温度調整ツマミを操作します。
ハンダ付け作業をします。
作業終了はガス開閉スイッチを下(閉)にします。
コテ先の窓が赤くなっていないいないことを確認します。
注意:
赤くなっていないことはガスの燃焼が行われていない事を示すのですが、開閉スイッチを閉にした直後は未だ熱を持っているので「開」にすると着火スイッチの操作をしなくても直ぐに燃焼を開始します。
キャップを取り付けます。
キャップちょっとした工夫があって、開閉スイッチが閉になるように取り付けられます。
従って、キャップがちゃんと取り付けられているとガス開閉スイッチは開側にはスライド出来ないのです。キャップを確実にしめましょう。
キャップが正しく装着されているなら専用ケースに正しく(きっちり)と入ります。
細かな工夫。
コテ先の交換
普通のハンダごてよりは簡単に交換出来ます。
ガス式ハンダごて GP-510SET なかなかのいい感じです。
専用ケースで持ち運べるコテ先も最大で6個入れられます。ハイパーでコードレス。