USB-CAN Analyzer

CANデータをモニターしたり、CANのデータを分析するためのツールであるSeeed社の「USB-CAN Analyzer」 の使用方法に関しての記事です。価格は24.9ドル+送料。

 

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 USB-CAN Analyzer

 

作成日時 2018-02-09 21:53 更新日時 2018-02-15 01:17


・概要

USB-CAN AnalyzerはCANの開発/テスト/管理およびCANデータの受信/送信/解析を行えます。

 

主な特徴

・設定変更時の自動保存

・16進数を10進数へ変換し表示

・受信PIDの選択設定。一部のPIDのみにフォーカスして表示されるのでデバッグが容易になる。
・CANバスのステータスの視覚化

・ExcelもしくはTXT(テキスト)ファイルとして保存可能

・受信データは順番通り表示更新

 

ハードウエアの主な特徴

・サージ保護としてTVS素子を使用
・120Ω(オーム)のインピーダンス整合抵抗を実装

 

ソフトウエアの主な特徴

<基本機能>

・特定のIDを受信した時の応答

・CANバスのステータスをマニュアルで確認可能

・IDのフィルタリングもしくはシールドを使用せずに直接受信が可能

・次の4種類の動作モード

 1.標準モード: CAN通信

 2.ループモード: セルフテストとしてデータを送受信し、データをCANバスに送信する。

 3.サイレントモード: CANバスに影響を与えずモニターします。

 4.ループ・クワイエット・モード:ウォーム・テスト

・Excelもしくは TXT形式でデータを保存

・仮想COMポートの通信スピードを変更可能。デフォルトの通信スピードは1Mbps以上で、変換効率を心配する必要は無い。

<高度な機能>

・自動的に全てのカタマイズされた設定は保存される。

・簡単に開発が可能、1つのコマンドを処理可能。

・英語をサポート

・USB(シリアルポート)とCANブロトコルの対比定義

USBシリアルポート): 1,228,800bps / 8bit/ 1スStopbit/パリティなし

CANのデフォルトの通信スピード: 250kbsp

送信/受信データフォーマット

 

00: パケットヘッダー: OxAA

01: バケットヘッダー: 0x55

02: タイプ: 0x01 (送信/受信データ)

03: フレームタイブ: 0x01(標準), 0x02(拡張)

04: フレームフォーマット: 0x01(ata), 0x02(Remote;リモート)

05: フレームIDデータ1(PIDの一部分): 1~8ビット

06: フレームIDデータ2(PIDの一部分): 9~16ビット

07: フレームIDデータ3(PIDの一部分): 17~24ビット

08: フレームIDデータ4(PIDの一部分): 25~32ビット

09: データ長: 0〜8バイト(CANバスの送受信データの長さ)

10: データ1:  CAN送受信データの1yyte目 *1

11: データ2:  CAN送受信データの2yyte目 *1

12: データ3:  CAN送受信データの3yyte目 *1

13: データ4:  CAN送受信データの4yyte目 *1

14: データ5:  CAN送受信データの5yyte目 *1

15: データ6:  CAN送受信データの6yyte目 *1

16: データ7:  CAN送受信データの7yyte目 *1

17: データ8:  CAN送受信データの8yyte目 *1

18: 予約: 0x00

19: チェック: 赤のパーツはデータ蓄積チェックサム???

 

 *1: 「09: データ長」の指定範囲のみが有効データ


・インストール方法

インストール環境は次の通りです。

  • MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
  • 2.9GHz Intel Core i5, RAM 16GB
  • VMware Fusion 10.1.1
  • Windows 10 Home 1709 OSビルド:16299.214

必要なソフトウエアを以下からダウンロードします。

/USB_CAN_Analyzer

 

ダウンロードしたファイルには次の内容が含まれます。

ファイルの説明

  • USB-CAN(V7.0E).exe
     (CANの分析ソフトウエア)
  • USB-CAN(V7.0AE).exe
     (CANの分析ソフトウエア) 補足:記 2018/02/15 Aが付かないアプリとの違いは不明
  • Configure.ini
     (アプリ用の設定ファイル)
  • CH341SER.EXE
     (USBドライバー)
  • USB (Serial port) to CAN protocol defines.pdf
     (ドキュメント)

【USBドライバーのインストール】

「INSTALL」を実行

正常にインストールが完了時


・使用方法