OSCulatorの動作確認を最小限の構成で行いました。
動作確認を行った環境は図のようにiPadとiPhone間へOSCCulatorによる処理(iPad側からの全ての送信メッセージを渡す)を追加した通信を行うというシンプルな物です。TouchOSC確認で使用したTouchOSCのLayoutのOSCメッセージ先を変更して行います。
【インストール環境】
iPhone X : iOS 11.2.6 (15D100)
iPad Pro : iOS 11.2.6 (15D100)
Mac Pro (Late 2013) : macOS Higth Sierra Ver 10.13.3 (17D102)
MacBook Pro(13-inch,2016,Four Thunderbolt 3Ports) : macOS Higth Sierra Ver 10.13.4 (17E199)
TouchOSC ver1.9.9
OSCulator ver3.1.2 -OSX
作成日時 2018-04-05 15:44 更新日時 2018-04-07 23:54
1.概要
テスト用のTouchOSC用レイアウト(Test-OSC/Test-OSC2)のOSC設定を図(IPおよびPortとは環境に応じて変更)のように変更します。
・iPadのTouchOS out Portを 8001に変更
・iPadのTouchOS Hostを PC* 192.168.1.80に変更
この設定で、iPhoneからのOSC送信メッセージはiPadへ届きUIが変化し、逆にHostのIPアドレスとPort番号を変更したiPadからのOSCメッセージは届かないので変化しない状態となります。
2.OSCulatorの設定と確認
OSCulatorの起動
受信設定
入力ポートを 8001 に設定します。
Start Routing
iPad側のfader1を操作します。
Monitorにメッセージが表示されます。
iPad側の操作はMonitorにはOSCCulatorのMonitorには表示されますがiPhone側には表示されない状態です。
Routing設定
ウインドウ右上の歯車アイコンをクリックします。
送信先の設定
「OSC Routes」でTagetsの空き(画面では2つ目)をクリックして、ポート8001に入ってきたOSCメッセージの送り出し先のIPアドレスとポート番号を設定(今回はiPhone向けに変更)します。
IPアドレスとPort番号をオリジナルのOSCメッセージから変更します。
Routesの追加
「+」ボタンをクリックします。
入力されたURLは「osc.udp://」が自動的に追加されてTagetsに保存されます。
補足: OSC URLの指定とRoutesは直接関係ないが説明の都合上
追加された「Routes」を編集開始
# > 「D」
Routesの編集
OSCメッセージの書き換えに関する設定を実施します。
今回は、メッセージのルート変更のみなので特に書き換えは行わず、また引数も全てそのまま渡す。
EventTypeとValuesの設定
Routes設定画面を閉じて最初の画面に戻りを画面のように設定します。
・Event type -> OSC Message
・Value -> D
これで、OSCメッセージがルーチングされた事になりました。
iPad側のfader1を操作するとMessag受信され同時にiPhone側のfader1が更新されるようになります。iPadとiPhoneをTouchOSCで直接接続した「TouchOSC確認」と同じ動作になっています。
3.QuickView
ルーチングされているOSCメッセージをリアルタイムで表示する機能です。
表示したいメッセージを選択し「QuickView」ICONをクリックするとその値がリアルタイムでグラフ表示されるようになります。Monitorと同様にデバッグなどで利用予定です。
以上、OSCulatorでの動作確認を行ってきました。
OSCulatorはOSCメッセージを簡単に安定(既に使用されている方の感想)にルーチングしてくれます。